ご  挨  拶 


特定非営利活動法人
日本クリエイティヴ・セラピスト協会
理事長;臨床心理士  櫻 井 眞 澄


この度は,特定非営利活動法人 日本クリエイティヴ・セラピスト協会のHPへご訪問頂き有り難うございます.心から歓迎させて頂きます.

クリエイティヴ・セラピィ(創作療法)は,最近注目され始めたまだ比較的新しい療法です

私が東洋医学研究家で聖心女子大学大学院教授の橋口英俊先生(医学博士)からの依頼により,小児心身症を研究されていた東京家政大学大学院教授の近喰ふじ子先生(医学博士),思春期臨床の研究をされていた文教大学大学院教授の橋本泰子先生(医学博士)や日本医科大学付属病院精神神経科医師の先生方に,『コラージュ絵画を用いたクリエイティヴ・セラピィ事例』を東京家政大学大学院の研修室で初めてご紹介させて頂いたのが,確か1998年のことだったと思います.

その事例は「乖離性(かいりせい)同一性障害<俗に多重人格障害とも言われ,一般的にはその方がよく知られています>」と診断され,それまで15年以上に渡ってほぼ引き籠もり状態だった女性クライエントさんが,クリエイティヴ・セラピィを始めてから約6ヶ月後には就職し,社会へ復帰することに成功したといった事例でした.

その後2002年,中京大学主催の日本心理臨床学会第21回大会で『うつ病休職者への投影法テスト・バッテリーと(コラージュを用いた)夫婦療法』を発表しました.その折りには座長を,心理系大学院生必携の書と言われる「心理臨床大事典=培風館」代表編纂委員の氏原寛先生(学術博士・臨床心理士)に担当して頂きました.

また2003年,京都大学主催の日本心理臨床学会第22回大会で私と副理事長・臨床心理士の桜井まち子とが共同発表しました『摂食障害における言語中心の療法・創作療法&運動療法の統合に関する試み』の際には,元東京大学医学部心療内科教授で当時日本心身医学会会長をしておられた芸術療法領域の権威,川村学園女子大学大学院教授の末松弘行先生(医学博士)のような専門の先生方には会場へお越し頂けました.
しかしまだ反響は,余り大きいとは言えませんでした.

ところが2005年,国立京都国際会館で開催されました同学会第24回大会でやはり私と桜井まち子とが共同発表しました『うつ病へのクリエイティヴ・セラピィ(創作療法)の試み』の際には,用意されていた定員80名の会場が100名の専門家で埋め尽くされ,更に桜美林大学大学院教授の橋本泰子先生をはじめ入れなかった先生方が50名以上いらっしゃったとの報告を,受付担当の方から受けることになりました.

会場内の最前列には,創造性領域研究において我が国第一人者である東洋大学名誉教授の恩田彰先生(文学博士・臨床心理士)も着座されていて,発表時間中には私たちへの激励の意味を込めたご発言を賜りました.

つまりクリエイティヴ・セラピィ(創作療法)は急速着実に理解され始め,確実に評価され始めているということを,自信を持って言えるのです.              
その
クリエイティヴ・セラピィ(創作療法)を研究・研修の対象とする私たちの特定非営利活動法人 日本クリエイティヴ・セラピスト協会も,まだ新しい団体です.

これから「社会への貢献と共に,会員自身の探究・向上・自己実現に役立つ協会」作りを目指し,ご一緒に活動を展開して参りたいと思っております.

私たちのHPをご訪問頂きました皆様,今後とも,どうか宜しくお願い申し上げます.

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